こんにちは、五十崎研二です。
前回、体は楽器と同じってだって書きましたが。
良い声を出すには、その楽器をどのように使うかってことが大事で
今回は、基本になる呼吸について書いてきたいと思います。
呼吸のチカラ
皆さんは、呼吸について普段意識したことがありますか?
おぎゃーと生まれてから一生のうちに、何回位呼吸をすると思いますか?
呼吸は1分間の間におよそ15回くらい繰り返すといわれています。
つまり、1時間ならばおよそ900回です。
これに24をかけると1日に約2万回以上の呼吸を繰り返していることになります。
つまり、一生のうちに男性はおよそ約60億回、女性は約70億回呼吸をすることになります。
これからその大切な呼吸と歌声の関係について考えてみましょう。
呼吸法と歌声
呼吸法には、一般に腹式呼吸と胸式呼吸があります。
この二つの呼吸法については、ありとあらゆる書物や記事で書かれていますので今更説明することもないとは思いますので簡単に書きます。
胸式呼吸とは
胸式呼吸とは「胸でする呼吸」、つまり肋骨を広げて主に肺の上部を膨らませて呼吸をする呼吸法です。
比較的浅い呼吸となります。
腹式呼吸とは
腹式呼吸とは「腹でする呼吸」、お腹が膨らむイメージがあるのでこう呼ばれるのですが、実際は横隔膜を押し下げることで肺の下部を膨らませて呼吸する呼吸法です。
横隔膜を下げることで、内臓が押されて結果としてお腹の周りが膨らんできます。
比較的深い呼吸となります。
歌声と呼吸
では歌うのにはどちらの呼吸法がむいているでしょうか?
それは腹式呼吸です。
主な理由は以下の通りです。
1.腹式呼吸はよりたくさんの息を吸うことができる。
2.腹式呼吸は横隔膜を使うことで息のコントロールがしやすい。
3.胸式呼吸は肩や喉に力が入りやすい。
良い声を出すために
前述のとおり、良い声を出すためには腹式呼吸が大切です。
でも、その際に注意していただくことがあります。
それは、せっかくためた息を一気に吐いてしまわないことです。
大きな声を出そうと思わなくて構いません。
息を吐くときに、肺から気管を通って口から息が流れていくのを感じてください。
喉も肩もリラックスして、腹式呼吸で膨らんだお腹周りをできるだけキープして
下がった横隔膜を上げないように一定の息を流すようにしてください。
そしてその息に声を乗せてみましょう。
まとめ
いかがですか?
大きな声を出そう、良い声を出そうと思えば思うほど、喉に力が入ってしまいます。
リラックスして自然体で息の流れを感じてみてください。
それに慣れてくると、だんだんコツが掴めてきますよ。
また、腹式呼吸は深い息を吸うことで、酸素がからだの隅々にまで行き渡るので
血行がよくなり、筋肉の緊張がほぐれて気分が落ち着きます。
横隔膜が動くことで腹部の内臓が刺激され活性化され、健康にいいんですよ。
あなたも、ぜひ良い声で歌って健康を維持しましょう!